| ■ 雑音対策 |
| 最近の厳しい電気的環境条件下では静電誘導、回線間の誘導(漏話)により、雑音が生じやすく、計装や制御機器類によって致命的な誤動作の原因となる恐れがあります。その防止策として次のようなものがあげられます。 |
| 静電誘導の防止 |
| ①電力回路から離す |
| ②金属間を用いる。 |
| ③しゃへいを施し、片端接地を行う |
|
| 漏話の防止 |
| ①対形ケーブルにする |
| ②対ごとに軟銅編組しゃへいを施す |
|
|
| ■ しゃへい |
| 遮へいの種類には、標準仕様のほかに銅テープしゃへい・軟銅編組しゃへい・各対軟銅編組しゃへいがあり、ケーブルの仕様用途によってケーブルの可とう性、作業方法、経済性などを考慮し、選択します。 |
| しゃへいの種類 |
しゃへいの材料 |
特徴 |
| 静電しゃへい |
アルミ箔張り付けプラスチックテープ |
アルミ箔張り付けプラスチックテープを1枚重ね巻きし、接地用としてドレンワイヤ(すずメッキ軟銅線)が入っています。簡単な構造ですが、静電しゃへい効果は十分で、かつ、軽量化に適しています。 |
| 銅テープ |
ケーブル心に軟銅テープを横巻するしゃへい構造です。しゃへい層の接続はアルミテープより容易ですが、ケーブル重量が標準でしゃへいより増加します。 |
| 軟銅編組 |
ケーブル心に軟銅線を編組しゃへいした構造です。曲げやすく屈曲点の多い場所に適しています。 |
|